現在2019年10月12日8時51分である。
麻友「あらっ、珍しく朝から始めた」
私「やっぱり、夜更かしは、私の病気によくないからね」
結弦「『グライナー』って、何?」
私「ワルター・グライナーって、著者の名前だよ」
麻友「あっ、思い出した。ドラえもんのブログの『謎、解けたよ』という記事で、京都から戻って来た後、『具体的に、グライナーの量子物理学シリーズが、1巻しか訳されてないから、2巻から9巻まで訳したいと言った』とか、書いてたわね。まだ、他の人訳してないの?」
私「訳してない」
若菜「じゃあ、お父さん。訳したら?」
私「これを、訳すのは、かなり大変なんだ。原著がドイツ語だから」
若菜「英訳されてないんですか?」
私「グライナー自身が、英訳してるけど、本人がドイツ人なので、英文がちょっと問題ありなんだ」
結弦「お父さん、見たことあるんですか?」
私「横浜市の中央図書館に買ってもらって、少し読んだけど、『ここは、どう訳したら良いか分からないから、こうしとけ』みたいな、投げやりな訳のところが、かなりある」
若菜「横浜市の図書館が買ってくれたって、凄いですね」
私「京都から帰ってきてから2年くらいは、『太郎に、お金渡すと、すぐ本買うから』と、お金を渡してもらえなかったから、取り敢えず図書館に、購入希望を出したんだ」
麻友「それで、買ってくれた。横浜市の図書館、お金あるわね」
私「横浜市の図書館、かなり凄いんだ。ランダウの理論物理学教程、英語版も、日本語版も、ほとんどあるんだ」
麻友「放送大学の図書館にもないのに?」
私「そう。だから、横浜にいるって、かなりのアドバンテージ」
麻友「埼玉県さいたま市は、どうかしら?」
私「最近は、アマゾンで、『なか見!検索』とか、あるけどね。本当に読むなら、今だったら、kindleで買うしね」
結弦「それで、グライナー物理テキストシリーズの『量子力学概論』を、読み始めるんだね」
若菜「これは、難しいんですか?」
私「私は、今までに、何度も読んで、こんなに挫折している」
若菜「ノート1冊目で挫折したことが、何回も」
結弦「数学の本と同じで、物理学の本も、最初の20ページが、難しいの?」
私「それは、この本でも、当てはまっている。この本、第3章の31ページから読んだ方が、本当は良いのかも知れない」
麻友「それは、どうしてなの?」
私「第1章、第2章は、『古典論では、これも、あれも、上手く行かないんです。量子論が、必要とされています』ということが、何重にも書いてあるんだ。だけど、そのこと自体は、第3章以下の量子論で、ほとんど使わないんだ」
若菜「それが、30ページじゃ、確かに、躓いた場合、何も残りませんね」
私「この本、1回で、スラーっと、読み切れる本じゃないんだ。だけど、私は、第17章まであるこの本の、第8章くらいまで、一度読んである」
結弦「写真にあったノートのどれかですか?」
私「いや、大学3回生のときで、ノートはまだ取ってない。本自体に、計算を書き込んでる。でも、気が狂うのを予見させるかの様に、赤い水性ボールペンで、見苦しいほど、書き込んじゃってる」
若菜「もしかして、こっちの方ですか?」
- 作者: ワルターグライナー,伊藤伸泰,早野龍五
- 出版社/メーカー: シュプリンガー・フェアラーク東京
- 発売日: 1991/12/01
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
私「良く分かったな。そういうわけだから、私は、この本の落し穴を、かなり知っている。第1章、第2章も、未解決な問題点10個くらいを、はっきり指摘できるほどだ。だから、3人に、古典論と量子論というのがどう違うか、説明しながら、最初からゆっくり読もう。今回は2000年原著第三版のこっちをね」
- 作者: W.グライナー,Walter Greiner,伊藤伸泰,川島直輝,野々村禎彦,古川信夫,早野龍五,河原林透,羽田野直道
- 出版社/メーカー: シュプリンガー・フェアラーク東京
- 発売日: 2000/06
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 3回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
麻友「また、挫折しない?」
私「そうだな。じゃあ、5ページもある序文、飛ばそうか」
麻友「本って、本屋さんで、序文読んで行って、『面白そう』と思って、それ読んでるだけで、その本に書いてあること身に付いたみたいな気になって、本を書棚に戻して、『面白かった』って、満足しちゃうこと、多くない?」
私「高校くらいまでは、あまりそういうことなかったけど、大学入ってから、頻繁に、そういうこと起こるようになった。ただ、私の場合、書棚に戻さないで、買ってくるけど実際には読まない、ということが多かった」
麻友「もったいない」
私「『良いものは、大量の無駄の上に、築かれるのよ』だろう。そうだな、今回も目の前の1(いち)を、生かそう」
結弦「利用できる1があるの?」
若菜「ブルバキのときの様に?」
私「あるんだ」
写真1
写真2
写真3
麻友「綺麗に写してる」
私「このときは、全文写ししてたんだ」
若菜「これを、読めと?」
私「雰囲気だけ、味わって。私でさえ最後まで読めない本なんだから、分からないだろうと思ってる。『量子力学の冒険』最後まで読んで、やっとこの本の入り口だよ」
結弦「お父さんが、量子力学分かった気がしない、というの、なんか分かってきた」
麻友「とにかく、今日は台風も来てるし、停電するといけないから、もう寝ましょ」
私「そうだな。写真の説明は、次回以降やろう」
若菜「じゃあ、おやすみなさい」
結弦「今日、10時間以上書いていたの?」
私「途中で2時間くらい寝た」
結弦「そう。おやすみなさい」
麻友「医学を進める方が、大切よ。私達に説明してて、遅れるくらいなら、ひとりでどんどん研究してよ」
私「やりたいように、やる。心配しなくて大丈夫だよ。おやすみ」
麻友「だったらいいけど。じゃあ、おやすみ」
現在2019年10月12日21時31分である。おしまい。