場の量子論を制覇しよう!

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量子力学の冒険(その6)

 現在2021年5月15日19時37分である。(この投稿は、ほぼ2785文字)

麻友「太郎さん。Zoom 上手く行ったんじゃない」

私「Hatch Edu のときは、上手く行かなかったから、駄目かなとも思っていたんだが、13時からの講義? パネル・ディスカッション。映画。と、全部観ることが、できた」

若菜「あの講義は、お父さん分かったの?」

私「実数の無理性、超越性は、以前、相対論のブログでもやったし、以下の本も持っているから、ほとんど分かった」

塩川宇賢『無理数超越数』(森北出版)

無理数と超越数

無理数と超越数

麻友「何か、チャットで書き込んでいたけど」

私「平田先生という人の、無理性の話を受けて、麻友さんとやった、相対論のブログの『独立な超越数』という投稿で書いた、



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超越数が、今までに得られている超越数から、代数的に独立』

という概念は、古いと思います。

『今までに得られている、超越数を求めるアルゴリズムを、どうやって工夫しても得られない数』

としなければ、なりません。


 でも、この定義は、矛盾を含んでいます。

 新しいアルゴリズムが見つかったなら、それは、以前のものを工夫して作ったと見なされるからです。


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            (相対論のブログの『独立な超越数』という投稿より)


を、ほぼそのまま書いて、

『現代の数学で、これに見合う、『独立』の定義は、あるのでしょうか』

と、質問したんだ」

結弦「それで、なんて言ってもらったの?」

私「これに関しては、返事をもらえなかった」

若菜「そういうことは、良くあるんですか?」

私「こっちは、素人だから、とんでもない質問だと、思われたのかも知れない」


麻友「太郎さん。また、やっちゃったわね。裸の王様」

私「思い出したな。その話をしたい」

麻友「えっと、なんだっけ?」

私「今は、分からなくていい。さて、昨日の再発見で、原子の内部のことが、スローモーションのように、調べられるということだった」

若菜「ブリタニカ国際大百科事典を、丸写ししてきましたけど、どこまで、信じて良いんでしょう?」

私「ほとんど、信じて良いのだろうと思うよ。私、2回生の終わりに、『細胞の分子生物学(第2版)』で、タンパク質などの触媒が、こういう格好になって、基質を2つ捕まえて、こうやって繋げるとか、絵に描いてあるの、臨場感あるなあと、思って読んでいたけど、想像で、そういう絵を描いているんだと、昨日まで思ってた」

若菜「それが、全部、スローモーションで、捕らえられていた、というわけですね」

私「1980年代に、そんなことが、行われていたというのは、カルチャーショックだったね」

結弦「でも、今は、2020年代なんだよ。お父さんが、浦島太郎になっちゃっているんだよ」

私「ハハハ、浦島太郎か。歴史上最高の数学者で物理学者は、30年のビハインドくらい、なんでもないぞ」


結弦「お父さんは、陽子と中性子と電子で、原子の説明をした。でも、今じゃ、クォークレプトンで、説明するんだよ。後、質量はヒッグスボソン、相互作用はゲージボソンだ」

私「『クォークレプトン』という本を、私がまだ読んでいないから、クォークのことを、知らないと思っているだろう」

結弦「『クォークレプトン』なんて本、アマゾンにないよ」

私「えっ、カチャカチャ、『クォークレプトン』・・・ない。カチャカチャ、『クォークレプトン 培風館』・・・ない。どうしたんだろう。今、目の前にあるのに」

結弦「そこに、持ってるの?」

私「うん。洋書の、

の訳本なんだけど」

結弦「なんで、もっと早く読まなかったの?」

私「第1章だけ読んで、難しい本だと思って、もっと勉強してから読もうと思っていた」

若菜「2042年では、クォークレプトンで、全部、理科は教えてましたね。お父さん、時代遅れですね」


私「私が、クォークレプトン、全く知らないと、思っているだろう。確かに繰り込みとか、散乱断面積は、計算できない。でも、

竹内外史『無限小解析と物理学』(遊星社)

無限小解析と物理学

無限小解析と物理学

という本の付録1に、『やさしいルールで学ぶ素粒子論』というものが付いていた。これは、大学在学中でなく、戻ってきてから、みかん山の家で、暇を見つけて読んだのだ」

結弦「その本は、買ったのはいつ?」

私「1回目1994年1月24日 京都大学吉田書籍。2回目2004年11月29日 Amazon.co.jp。2回買ったのは、第2版が出たから」

麻友「太郎さん。知っていて、クォークレプトンの話をしてくれなかったの?」

私「実は、あのランダウとリフシッツの理論物理学教程でも、クォークレプトンは、考えないと、4巻の Quantum Electrodynamics に、書いてある」

麻友「その2つは、何が違うの?」

私「クォークレプトンの方では、陽子は、u (アップ)というクォークと、d(ダウン)というクォークが、uud と、3つくっついて、できているとされる。3つくっついているのなら、当然ばらけることもあるだろうと思うのだが、今まで、カミオカンデや、スーパーカミオカンデなどで、純水の中の陽子を観察しているけど、1個も壊れない。陽子は、壊れないものなんじゃないか? それが、相対論のブログの『細胞の分子生物学(その13)』で、私が放送大学の先生に質問したことだった」

若菜「ああ、結弦が、『裸の王様だよなあ』と、言った話ですね。伏線が張ってあったんですね」


麻友「そうすると、クォークモデルも、絶対ではない。どうすれば、いいの?」

私「今までの、陽子、中性子、電子で、考えても、あながち間違いではないと言うことなのだ」

若菜「そうすると、どうするということですか?」

私「突然だが、原子のsオービタルとか、pオービタルなどを考えるとき、クォークレプトンで、考えなくても、古い、陽子、中性子、電子とで、考えて良いということなんだよ」

麻友「なんか、少し分かった。古いモデルでも、クォークモデルでも、結果は同じになるわけね」

私「そういうこと。今日は、もう23時34分だ。終わりにしよう。バイバイ」

若菜・結弦「おやすみなさーい」

麻友「おやすみ」

 現在2021年5月15日23時36分である。おしまい。