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量子力学概論(その9)

 現在2023年4月25日20時11分である。(この投稿は、ほぼ2497文字)

麻友「ハッピーアートは、楽しんだ?」

私「絵も楽しんだけどね。コンピューターに、詳しい人とのおしゃべりを、楽しんでいて、余り絵が進まなかったんだ」

麻友「見せてもらえるのかしら?」

私「どうなのかなあ、見られると、恥ずかしいとか言う人、いるんだろうか?」

麻友「太郎さんのブログ見る人、1日に3人くらいでしょ」

私「この中央のが、私の絵なんだ」

麻友「これだけ?」

私「もう一枚、右にある」

若菜「お父さん、写真の撮り方知らないんですか? 机の上、片付けるとか」

結弦「ホントに、絵描き始めるまで、ノートに、プリン君のシャーペンで、計算してたんだ」

麻友「確かに、この人と、一緒になる人、想像もできない、生活になるわね」

若菜「その候補ナンバーワンが、お母さんなんですよ。無責任なこと、言ってますが」


麻友「何を、計算してたの?」

私「昨日のエネルギーの計算だよ」

結弦「放送大学教材って、何なの?」

私「小林りんさん招いて、暗号の話したとき、ちょっと書いたが、面接授業のときは、一般の本を教科書にしてよいが、放送授業では、担当の教官が、15回分の授業に使う教科書を、自分で書く」

若菜「なんで、そんなことを、するんですか?」

私「これは、放送大学が、入学試験のない大学だ、ということに、関係している。要するに、普通の教科書じゃ、レヴェルが高すぎるということなんだよ」

麻友「わざわざ、レヴェルの低い本を、書くというわけ?」

私「麻友さんも、感じていると、思うが、大学のゼミというのは、知りたいことより、ちょっと難しい本を、選んで、その文章を、徹底的に、責め立てて、論理的にギャップが有って、見過ごせない部分を、自分で、考えて、補う。それが、補えなかったら、他の文献を探し、それを持って来て、自力で、埋め合わせをする。結局、数学や、物理学で、自分の分野だと、自称する分野の、代表的な本を1冊読み切ることで、力が付くということなんだ。それが、大学、もっと言うと、大学学部だよ。大学院のことは、行ってないので、分からない」

麻友「そうすると、太郎さんは、どんな本を、読み切ったの?」

私「正直言うと、ない」

若菜「『現代論理学』と、『数学基礎概説』は?」

私「易しすぎる」

結弦「ファインマン物理学とか、朝永量子力学シリーズは?」

私「論理に、穴がありすぎて、読んだと言えない」

麻友「そんなに、ギャップを、なくさないと、ならないの?」

私「ときどき名前が出る、湧源クラブの先輩の加藤文元さんは、ゼミで、上野先生に、


加藤「今日、ここ突かれると、おれ、死にます」

上野「良く死ぬヤツだな」


というように、しごかれたと、言ってた」

麻友「『ここ突かれると』って言うのは、ここは、どうしても準備できなかった。ということなの?」

私「完全には、上野先生にでも、説明仕切れない。という場合を、含むんだろうね」

結弦「一体どんな本を、読んでたんだろう?」

私「最近和訳されたけど、この本の、原書」

若菜「これは、分野も分かりませんが」

私「原書は、これ

Atiyah (アティヤ)って、2004年のアーベル賞受賞者」

麻友「京都大学って、手加減しないのね」

私「そういうところに、いたから、放送大学のアンケートに、ぼろくそ書いて、私のために書いてもらったのが、岡村浩『相対論』(放送大学教材)だったんだ」

若菜「お父さんのためって?」

私「それまで、放送大学相対性理論の教科書は、数式のほとんど無い、通俗書みたいな教科書だったんだ。私は、一般相対性理論まで、書いて欲しいと、何度も要請した。5年くらいかかったんじゃないかなあ、やっと、岡村さんが、書いてくれたんだよ。放送大学でも通用する、一般相対性理論の教科書」

結弦「どういう本なの?」

私「例えば、式変形していて、『左辺と右辺を、入れ換えます』というのまで、書いてある。また、毎回、ラジオの講義だったんだけど、途中に休憩があって、アインシュタインの好きだった、モーツァルトの曲や、余り好きでなかった、ベートーヴェンの曲や、音楽にも造詣の深い、物理学者の曲などを、かけてくれた」

麻友「一番、印象に残ってるのは?」

私「以前、相対論のブログで書いたんだけど、ファインマン

のなかの、『唐人の寝言』と言う節に、

『「G・・・むにゃむにゃ、G・・・むにゃむにゃ」てなことを夢中でしゃべっている』

という訳があるんだけど、岡村さんが、原書を、読んでみると、

『「ジーミューニュー、ジーミューニュー」と、言ってる』

と、書いてあるというんだ。まだ、分からないだろうが、

{g_{\mu \nu}}

というもの。一般相対性理論に入って、最初に受ける、洗礼である、計量テンソルのことだった。という笑い話が、あったことだった。他にも、昔麻友さんに話した、第一次世界大戦に行っちゃった、カール・シュバルツシルトの話は、岡村さんの本で読んだことだ」

麻友「中退した京都大学も、卒業した放送大学も、太郎さんは、思いっきり楽しんだのね」

私「後悔は、ないよ。ところで、今晩、エネルギーの式、導けないや。21時55分に、なっちゃった」

麻友「式を書くばかりが、ラヴレターではないわ。おやすみ」

若菜・結弦「おやすみなさーい」

私「おやすみ」

 現在2023年4月25日21時57分である。おしまい。